頼りになるのはガイドブック
ホテルに戻って、一息入れた。
今日の夕食は、外で取ることに決めて
あった。フロントに行くと先ほどの
女性ではなく、おっさんだった。
夕食になりそうな店を聞く。すると
印刷された紙を示してはいるが、
あんまり無いんですよね。と自信
無さげ。隣の割烹料理店か、あとは
参道近くの店くらいしか無いという
心細いお言葉。
ホテルをでて、すぐ隣に紹介された
店があった。でもなんか入りにくい。
そうなれば、ガイドブックであった
「骨付鳥 田中屋」に決めた。
参道の入り口近くにある店だ。
カラスの戸を開けて中に入る。居酒屋の
風情。客は半分ほど入っている。ここで
食事ができるか、少し不安になる。
まずは、看板料理の骨付鳥と刺身の盛り
合わせ、つくね、玉子を注文。すぐに
はさみ付きで骨付鳥が運ばれる。
油で揚げた手羽先のようだ。ワイフが
苦戦していると、隣に座ったおじさんが
いきなり話しかけてきた、はさみでこう
やるのだと説明してくれた。味は上々
ワイフは元々鳥が好きではないので、
ほとんど私が引き受けた。刺身は新鮮
でうまい。つくねはなんか味がぼけて
いて注文したなかでは、唯一残念。
だし巻き玉子は、出汁だけで甘くない。
私は、ワイフが作る甘いヤツが好きだ。
サワーも美味しく、心配したお腹も
満たされた。6千円くらい。まあ
妥当な線か。満足して帰路につく。