二人で風呂に入れたことで、
ご機嫌になった私は、
歩き疲れも飛んでいた。
温泉街にランタンが灯ったら
外に出ようということになった。
それまでは、テレビを見ていた。
ローカルな番組が流れている。
５時過ぎたので、浴衣に着替えた。
玄関で、勝手に下駄を借りる。
履き慣等してあるので、
鼻緒もいたくない。
カラコロといい音が出る。
温泉街には、浴衣を着た人が、
あちこちにいた。
宿泊者の特権だね。
でも、外人は、浴衣の中に
派手なTシャツを着ていたり、
靴がスニーカーだったりと変だ。
夜の温泉街は格段に素敵だった。
ガス灯や宿の軒先の灯りが
きらきらしている。
暗いのでぼんやりとした景色と
なっていっそう幻想的に見える。
街をみてこんなにいいなと
感じたのは初めてである。
来てよかったとワイフに言うと
うれしそうだった。
自分が来たいと言って、
辛口の私に否定されたら
どうしようと思っていたという。
でも、新しく立て替えた旅館は、
その風情を壊している。
あの隈健吾の藤野屋はよくない。
昼間はかなり違和感。
夜になって内部の明かりを灯すと
少しましになった。
でもiPhonプロはすばらしい。
映像が綺麗に撮れる。
うれしくなってバシバシ撮る
どの角度でも映える風景だ
温泉街奥にある白銀の滝が
ライトアップしているとのことで
見に行く
時間ごとにライトに照らされ
色が変わっている
帰りに土産物屋に立ち寄り
温泉饅頭を購入した。
