度重なる困難も強行突破
はっきり意識したのは、
アイスランドの旅行に行ったときだった。
同じツアーの人で女子2人組と
食事の合席でのこと。
その人たちがマチュピチュに行った話を
楽しそうにしていたのだ。
小さい頃からインカ文明に興味があった。
それが、現実になろうとしている
年齢的にも仕事的にも行くなら
今しかないと思ったのであった。
そしてどうせ南米にいくなら、
あこがれのウユニ塩湖もみたい。
そして10日間という条件。
色々旅行会社を検索したが
マチュピチュとウユニ塩湖を
行くとなると14日になってしまう。
そのなかで唯一あったのが、HISだった。
その3カ所を回って10日間。
よしこれだと思って申し込み。
その時は、期間が短い意味を
理解していなかった
これが後から身に染みることに
なろうとは
最初の難関は、お金の問題である
ともかく2人の旅行代金だけで
150万円を超える。
一大決心である。
虎の子のお出ましで解決した。
旅行出発半年前のことだ。
そして次の難関
申込みをしたものの
会社が、10日間の休暇をくれないのだ
それでも、粘りに粘り、必死に説得
なかば強引に休暇をもぎ取った
それから恒例のガイドブック購入。
衣類を揃えた。
次の難題はというと
行く場所は3千メートルと越える場所である。
ラパス空港は世界一高い所にある。
だから一番怖いのは高山病だ。
資料を見ると高山病の薬があるという。
ダイアモックスという薬である。
それから薬探しとなった。
近くの病院を回るが処方してくれない。
薬自体、知られていないのだ。
だから処方もしてくれない。
5カ所目でようやく理解ある先生に
出会い手に入れた。
そして、最大の難関が、
出発10日前に近親者に不幸ができた。
葬儀や後始末で直前までバタバタしていた。
その間どうしようかとかなり悩んだが、
これを逃せば一生悔いが残ると覚悟を決めた。
準備も完全にできている。
ええぃ強行突破だ。
そんなわけで
今回は事前に実に色々あったが、
なんとか出発日の朝を迎えることができた。