ああ勘違い
イシス神殿を後にして、次はアスワンハイダム
に向かってバスが走る。ふと冷静に朝のことを
考えた。今日の準備としてレシーバーは、
すぐに出せるようにとバックの横のポケット
に入れた。さっきはそこににはなかった。
バックの中も探した。しかしだ。そしてはたと
思いついた。準備が終わった後、バックの横
だと落としてしまう可能性があると。
だ・か・ら あっそうだ。バックの内部の
チャック付きのポケットに入れたんだ。
思い出してすぐに確認する。あった。
よかった。
添乗員のKさん、皆さんお騒がせしました。
あのー呼んでいませんけど
程なくして、アスワンハイダムに着いた。
ダムのイメージよりは、湖のようだ。向こう
岸が見えない。これじゃ、遺跡が沈む訳だ。
降りてバスを見ると、ホルスのかっこいい姿が
車体に書いてある。これは写真とるしかない。
そう思って、ツアーの人にお願いをした。
ポーズをとっていると。突然、頼んでないのに
我々の脇に運転手が並ぶ、ワイフなんか肩に
手を回されてやんの。
日差しの強い中、ダムの設備を見ていると
ふと、違和感が。そうだ、電力設備なのに
避雷針がない。雷がないのか。避雷針が
見つからないだけなのか。
バスの乗った後、はっちゃんに聞いたけど
答えてくれなかった。