シンガポールはセピアに染まる
新婚旅行の後の初めての旅行
今から30年以上前だから、インター
ネットはおろか、デジカメもない。
格安海外旅行は、「エイビーロード」
という雑誌に載っていた。
リクルート社が発行していた。
（現在は廃刊でネットで復活している
らしい）
そのなかで、見つけたシンガポール
仕事も忙しかったので、バタバタ
準備をして出発となった。
カメラはフィルムカメラ、出発の
空港でフィルムを買おうと店に
寄った。ならんでいるフィルムを
みて36枚撮りを選んだ。
そのころ一番枚数が多いものだ。
いつもとちょっとラベルが違うな
と瞬間おもったが、普通は24枚
撮りだからなと別に気にしなかった。
デジカメと違って、最後に写真屋
さんにプリントしてからはじめて
わかるものである。
マーライオンを始めとする市内観光
や海鮮料理に舌鼓を打ったりで結構
楽しんだ。
帰国後、早速写真屋さんにプリント
を出して、すぐに取りに行った。
そして、受け取って内容を確認した
その途端、頭をガーンと殴られた
感じがした。
そう、写っている風景はモノクロ
である。
間違って、白黒のフィルムを買って
しまったのた。
色鮮やかであった街が、セピア色
である。
家に帰って、ワイフに見せると
ワイフの顔もセピア色に変わった。
CAさんはみんなきれいでした。
