映画のワンシーンのような
目覚めたのは、午後4時少し前だった。
午後ティの時間である。船の屋上にあるテラスに
むかう。もう同じツアーの人が何人か来ていた
それぞれ、紅茶やコーヒーを手にテーブルに
腰掛けてくつろいでいた。私は紅茶、ワイフは
コーヒーを選び、大人の量のお菓子を少々。
向かい合わせで、座った。
ゆったりとした速度で進む船。やがて日が
西に傾きだす。ここちよい風が吹き抜ける。
遠く地平線を沈む日がオレンジの色に染めていく。
ベストショットだ
ここで、添乗員のKさんの登場。我々を見て
写真を撮ってくれるという。もちろん喜んで
お願いをする。何度もアングルを変えて
構えてようやく決まり撮ってもらった。
会話はないが、満ち足りている時が流れた。