店の先の道路を左に曲がる。
登っていくのかと思いきや、
下っているようだ。
15分くらい走って最後の登りの先
は入り口となっていた。
左に商店の駐車場があった。
無料らしい。そこに止めて出てくると、
『帰りにどうぞ』とニコニコしながら
おばちゃんに言われた。
参道に入ると鬱蒼とした中にもきちんと
整備された石畳の道があった。
ふつうは階段なのに、坂道として
カーブしながら上がって行く。
電柱も自然木のようにして
違和感のないようにしている。
参道には落ち葉さえ落ちていない。
脇に流れる川が清々しい。
やがて岩場をくり抜いたような道があり、
そこを抜けるとお宮がある。
さらにその上に切り立ったところに
本宮があった。
残念ながら工事中で幕で写真が
張り付けてあった。ここでもお参り。
帰りの道々では、講の立派な石碑や
そのなかで、私が弁天様の顔が
亡くなった母親に似ていると
言ったら、ワイフが『よく拝んで
おいた方がいいんじゃない。
呼ばれちゃうといけないよ。
そのときはあなたの父や母や
かわいがった犬たちも皆で
迎えにくると思うよ』といやなことをいう。
新鮮な緑の空気をいっぱい吸い込んで、
帰途についた。