履き慣れた靴は旅の常識でも
これは常識である。旅は履き慣れた
靴で行くものである。ということで
今回もお気に入りの靴で行った。
普通の柔らかい革靴である。
そしていつも旅行では履いている
靴である。しかし、何年も履いて
いるので、当然防水が効いていない。
アイスランドは、天候が変わり易く、
雨や道の悪いところを歩く。
見学の最中に突然、靴の底がはが
れてしまった。負担がかかったのだ。
なんとマンガのようである。その日
一日は、ごまかしながら慎重に歩いた。
かっこ悪いし当然雨で足はびしょ濡れ
ホテルが待ち遠しかった。
幸いにももう一足靴をもっていた
ので、良かったがもしなかったら
大変なことになっていた。
教訓
靴は、履き慣れても、履き古した
靴での旅はやめよう。
転がるワイフに無情の雪が
2日目のギャウ見学のあと。昼食を食べて
そのあと、グルトフォスの滝に向かう。
昼食の時は、薄日がさしていたのに、
雨が降り出した。近ずくと猛獣が吠える
ような滝の音が聞こえてきた。
そして、雨から雪に変わっている。
私はウインドブレカーで、ワイフは傘を
さしている。速足で私が先に行く。
大きな岩を登ると滝の上になる。乗った
あと振り返ると、ワイフが岩で転んだ。
あっと思った次の瞬間。起き上がろうと
してさらに頭から回転してしまった。
そばにいた欧米人に助けられた。
私は、動くことができなかった。
「まったくもー助けてくれないんだから」
さすがに温厚なワイフも怒っていた。
ごめんね。助けられなくて。
雪はもう本格的に降り出している。
無情の雪がワイフの頭に積もった。
ついに伝説敗れる
アイスランドの一日目、夜明け前
いつもの通り、歩くため起きる。
雨がふっているか。いや止んだ
ようだ。
ホテルの周りを歩くと空に靄が
あれは、オーロラではないか。
あわてて、部屋に帰ると写真を
持って撮った。
初、オーロラである。
その日は、ギャウという地球の
割れ目の見学である。
バスを降りると風が強い。でも
まだ雨は降っていないぞ。
しかし、歩き出すと降り出した。
どんどん強くなってくる。ワイフ
は、傘だけ。私はマンテンパーカ
の防水仕様。
今まで7回ほど海外旅行で、本格的
に雨に降られていない。そんな根拠
のない自信からカッパは1組しか
もってきていない。小さな折り畳み
傘だけだ。
ツアーの他の人たちは2つに分かれた
登山のようなすごい装備で防水対策
ばっちりの組。我々と同じ観光気分
で、普通の恰好の組。
10分もすると、雨で濡れだしてしま
った。
旅行の前によく下調べしたつもりだ
ったが、カッパだけは考えなかった。
なぜか、鳴る鳴る 警告音
アイスランドまでは、直行便
はなく、デンマーク経由である。
約6時間かけて着いたデンマーク
初北欧である。インド人風の
税関職員がお出迎え。いつもの
通りの金属探知機ゲート。
しかし、ちょっと不思議なイラスト
が書かれている。
両手を上げて、くるくるまわれ
というような図である。きっと
探知機に引っかかった人がしなく
てはいけないポーズなのだ。
あんなことするのヤダな。
と思いながらゲートをくぐる。
大丈夫。ほっとした途端
となりでブザーが。
誰だとみるとなんとワイフが
引っかかっている。
そう、ワイフはよく金属探知
機に好かれるのだ。
どこの空港でも引っかかる。
もしかして、体の一部が金属
なのかも。なんて
そんなことを思いつつ見ている
なんとワイフが金属探知機の
中で、阿波踊りを踊っているで
わないか。
ワイフに気づかれないように
笑いを必死にこらえた。
ＯＨ！ＮＯじゃないだろ
行きの飛行機で、悪酔いもなんと
か治ったあと、朝から「お通じ」
がないことが気になっていた。
そっちの方は、普段はまったく
問題ない方なのだが、悪酔いも
そうだが、体調が今一なのかも
しれない。
じゃトイレで少し頑張ってみるか
ほとんど寝静まった通路を通り
トイレに入る。
酔いも治まったし、何とかよか
ったななんて思いながら、
座った状況で、ボーとしていた
すると、突然ドアが開いた。
その、西洋人の男と目があった
「ＯＨ！ＮＯ」と叫んで、ドア
を乱暴に閉める。
ああ、という間であった。
恥ずかしいと思うまでいたらない
一瞬の出来事だった。
少し冷静になって考えると、ドア
の鍵を閉めていなかったのかも
しれない。
でも、人の顔をみて「おぉー
のぉー」ではなくて、どうみても
「そぉーりー」だろと思った。
ああこれで、また「お通じ」
遠のいてしまった。
夫婦でワインなんてね
私は基本的に飛行機では酒は
飲まない。
もともと食事もあんまりとら
ない。でも、なぜかアイスランド
の行きの飛行機で、ワインを
頼んでしまった。
ワイフは、時々ワインを飲んでいる
今回も頼んでいた。
私は、どうしようかと思っている
と斜め前の母娘ペアの母親が
すごい勢いでワインを頼んでいる
たしか4本目だと思う。
それを見ていて、それなら俺も
と勢いで頼んでしまった。
そう、「夫婦でワイン」に
なってしまったのだ。
少し口を付けると「うまい」
これはいけるとグィーと
小瓶を飲んだ。
それから、数十分後、苦しく
なってきた。悪酔いの兆候で
ある。
「あぁーやめとけばよかった。」
吐き気がする。目が回る。
地上ではそんなに酒に弱くは
ないのだが。
結局２時間以上苦しんでなん
とか治った。
もう二度と空では飲みません。
神に誓ってしまいました。
些細だけどまたやってもうた
今回は、確認だけは何度も行った。
特に、寒い所にいくので、着るもの
はいろいろ検討した。
1ヶ月前より写真を撮って上着と
パンツを組み合わせてそれを日ごと
にした。完璧である。
前日、はやる気持ちを押させて
持っていくものを最終点検
忘れ物はない。大丈夫。
朝、２時過ぎに起きる。まだ出発まで
3時間はある。
今回から駅までタクシーである。
前回のバリへ行くので失敗した経験を
生かした。ばっちりある。
タクシーの運転手は、気さくな人で
海外旅行というと、「いいなー」
チョッといい気になって、そうだ。
ビデオ撮影をしなければ、とウエアブル
カメラを動かそうとしたが、なんと
記録のＳＤカードが入っていない。
そういえば、昨日の夜最終確認を
するためにカメラからＳＤカードを出
して確認した。そのあとどうしたんだ
ろう。
きっとそのまま机に置いてしまったの
だ。
でも、ＳＤカードは、3枚用意した。
そのうちの1枚を置いてきたのだ。
あんまり影響ない、ない。
でも、またまたやってもうた。
