次は手荷物検査、
そうワイフには鬼門である。
しかし今日はなぜかすんなりと通過。
相変わらずカメラやビデオなど持ち物が多い私が、
支度にもたもたすると慌てなくていいよと
冷ややかに言われる。
ゲートは34番である。
ここまできても緊張している。
まあ11時間我慢すればいいんだと言い聞かせて、
深呼吸をして落ち着かせるようにした。
もう10回目の海外旅行だというのに。
ツアーのみんなが集まりだしているようだ。
その中で、若いカップルのところに
添乗員さんが念入りに説明している。
ハネムーン特典があるのかもしれない。
乗便時刻すぎてようやく搭乗コールが始まった。
私たちは4番グループである。
取り合えず3・4グループのところに並んだ。
直ぐ前の外人の女性がスリーと聞かれたので、
フォーと答えると安心したようだった。
彼女は3の人を列の先送りにしていたが、
やがてそのまま並んで進んでいった。
まだ4の番ではないが、そのまま行くと
すんなりゲートを通してくれた。
機内では後方である。
一番後ろの席から2番目、
3列席の通路側2つである。
よかったいい場所だ。
早く入ったのでまだ周りはあまり人がいない。
座ると窓際の人がまだ来ていない。
バッケージに荷物を入れたあと、
外人の女性が無理矢理そこに荷物を
入れようとしている。
遠慮してスペースを開けたから、
ワイフには荷物がつぶれたよと
いやな顔をされた。
あまり強引だったので、
変だなと思っていたら、
我々の窓際の席の人であった。
これから11時間過ごす場所としては
グッドである。
トイレも近いしそばにもスペースがあるので、
体をもみほぐすことが出来る。
座席はシンプルだが、前のモニターの
エンターテイメントは充実しているようだ。
映画の日本語吹き替えもあるし、数もある。
念のため映画をダウンロードした
アイパッドの出番はなさそうだ。
同じツアーらしき人も近くに座っている。
後ろの2人女性の席もそうだろう。
出発時刻を過ぎて、飛行機が動き出す。
大きなエンジン音をあげて滑走する。
ふわりと機体が浮いた。
ようやく飛行機は成田を飛び立った。
ああ旅が始まるのだ